二重ルーター(ダブルNAT)下でTP-LinkルーターのVPNサーバーを利用する際の設定例
はじめに
この記事では、二重ルーター状態(TP-LinkルーターのWAN IPがプライベートネットワークIP)の場合に、メインルーター側で必要なポートフォワーディングの設定方法を説明し、TP-LinkルーターのVPNサーバーへの接続方法を解説します。
あくまで一般的な回線での利用を想定した説明なので、この設定を行ってもVPNサーバーへの接続ができない場合もあります。例えばNuro光などは回線の制限上外部からのアクセスは制限されます。
要件
- TP-LinkルーターでVPNサーバーが設定されていること。
- メインルーターがパブリックWAN IPアドレスを持ち、かつその管理が可能であること。
設定手順
以下の図を例とします:TP-LinkルーターでVPNサーバーが有効になっています。メインルーターのWAN IPアドレスは 1.100.X.X で、TP-LinkルーターのWAN IPは 192.168.1.99 です。
ステップ1: メインルーターのWeb管理ページにログインします。
ステップ2: メインルーターのポートフォワーディング設定ページに移動し、以下のパラメータに従ってポートフォワーディングを設定します。
注意: ルーターの設定方法はブランドによって異なるため、必要に応じてメインルーターのサポートにお問い合わせください。ポートフォワーディング・ポート転送・ポート開放などメーカーによって呼称が異なります。
デバイスIPアドレス: 192.168.1.99(TP-LinkルーターのWAN IPアドレス) を入力します。
外部ポート・内部ポート・プロトコル: 以下の表を参照してください。
VPNサーバー |
内部ポート |
外部ポート |
OpenVPN |
1194 (ALL) |
1194 (ALL) |
WireGuard |
51820 (UDP) |
51820 (UDP) |
L2TP/IPSec |
4500 (UDP), 500 (UDP) |
4500 (UDP), 500 (UDP) |
PPTP |
1723 (TCP), 47 (ALL) |
1723 (TCP), 47 (ALL) |
ステップ3: VPNサーバーに接続します。VPNクライアントソフトウェア(スマホやPC)で、VPNサーバーアドレス欄にメインルーターのWAN IPアドレス (1.100.X.X) を入力します。
以下の画像は、WireGuardやOpenVPNなどのアプリを使った場合の主要なステップを示しています。
WireGuardの場合:
OpenVPNの場合、OpenVPN設定ファイルをOpenVPNクライアントアプリにインポートする前に、テキストエディタでファイルを開き、"remote" 項目のIPアドレスをメインルーターのWAN IPアドレスに置き換えます。
各機能や設定の詳細については、ダウンロードセンターから製品マニュアルを入手してください。
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