端末が近くにあるDecoに接続しない場合
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通常、クライアント端末は最も近いDecoユニットに接続します。しかし、より遠くのDecoユニットに固執するクライアントも存在し、それはクライアント端末自身のローミング機構によって決定されます。
クライアント端末がローミングするかどうかは、いくつかの要素によって決まります。
1. 距離が短ければ電波が強いというわけではありません。
障害物や無線の干渉により、Decoユニットの信号品質が影響を受けることがあります。周囲のAPの信号品質は、「Wi-Fi Analyzer」などのWi-Fi解析ソフトで把握することができます。
2. ローミングしきい値に達していない。
Decoユニット間のAPステアリングでは、現在のAP（Deco）の信号強度がしきい値よりも低くなり、別のAPの信号強度が十分に良好な場合に限り、Decoは802.11k/v規格によるローミングをクライアントに推奨します。
3. ローミングの動作は、クライアントによって異なります。
Decoは各クライアント端末にむけてローミングの提案は行いますが、ローミングの可否は端末側が決定します。ローミングするかしないかは、クライアント自身がメーカーによって設定されたローミング閾値を持っているため、クライアント自身に依存します。この場合、クライアントはローミング提案を拒否したり、反応が鈍かったりしてローミングが遅れることがあります。また、Decoがローミングを推奨していないにもかかわらず、ローミングを決定するクライアントも存在します。
特に据え置き型のクライアントのローミングを止めたい場合は、これらのクライアントの「メッシュ」オプションを無効にしてみてください。
※現在、Decoは、クライアント端末を特定のDecoに固定する機能をサポートしていません。しかし、将来のアップデートでこの機能の追加を計画しています。
クライアントが最寄りのDecoユニットにローミングしない場合でも、ほとんどの場合、良好な接続を維持していますので、あまり神経質にならずご利用ください。接続が弱すぎる場合は、クライアント端末の再起動やWi-Fiのオン/オフで最も近いDecoノードを選択して接続するようになります。
Decoシステムのローミング機能の詳細については、こちらをご覧ください(英語のみ)。
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