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Wi-Fi 6E vs 5G?“敵ではなく友人”です

By TP-Link Editorial Group

今日の世界において、ネットワーク接続は企業、そしてほぼ全ての人たちにとって欠かせないものになっています。そんな中、高速・低遅延・信頼性の高いワイヤレス接続に対して高まる需要に応えるべく、WiFiとセルラーネットワークのワイヤレス技術開発が並行して進んでいます。現在、それぞれの分野において最新の規格が「WiFi 6E」と「5G」です。

この2つのワイヤレスネットワーク技術が連続リリースされたことで、“どちらが優れているのか”というのが大きな議論にもなっています。


「将来的にはどちらか1つに淘汰されるの?」
「お互いに補完し合える?それとも相容れないもの?」


そんな疑問に答えるべく、まずは2つのテクノロジーについて調べてみましょう。

 

■ Wi-Fi 6E&5Gとは?

WiFi 6Eは、既存のWiFi 6(802.11ax)規格に基づいて構築されており、新しい6GHzバンドを備えています。本質的にはWiFi 6EとWiFi 6は同じ規格を共有していますが、6Eは新しいバンドを独占的に使用できることで、より高速で遅延のない接続を提供します。

一方で5Gは、2019年にリリースされた第5世代移動通信システムのことを言います。帯域幅と信頼性が大幅に向上し、携帯電話会社が世界中で展開し始めた際は、あらゆるテクノロジーセクションでも話題となりました。

 

■ 速度と遅延

どちらも、数年でワイヤレスネットワークにおける最も重要な進化をもたらしています。

6GHzバンドが免許不要で利用できることで、WiFi 6E対応デバイスは展開コストを抑えながらより広いチャンネルでマルチギガビット通信が可能に。また、このバンドはWiFi 6E専用のため、速度に関して非対応デバイスと競合してしまうこともありません。

6GHzがもたらす速度向上は、これまでのWiFi規格で発生していた遅延の問題をある程度補うものになるでしょう。これにより、リアルタイムの応答が必要となるアプリケーションシナリオにも展開することができます。


それでも、遅延の小ささと応答の速さを考えれば、5Gの方が際立っています。

比較的費用はかかってしまうものの、特定のアプリケーションシナリオでは低遅延が必須で求められます。例えばARやVRテクノロジー。どんなにわずかな遅れでも、その没入体験を阻害してしまいます。一方でスマートシティや自動化された製造現場では、5Gの特徴である低遅延によってダウンタイムやそれに関連する経済的損失を大幅に削減することができます。

 


セルラー技術とWiFi技術は何年もの間共存してきました。今後数年間は補完し合い、絶えず改善されるネットワーク体験を提供していくでしょう。両者は間接的にお互いの技術開発を促進しています。もし私たちが屋外での高速セルラーネットワークに慣れてしまうと、自宅やオフィスのWiFiにも同じ状況を期待するでしょう。

つまり、この2つの技術の違いに目を向けるのではなく、”敵ではなく友人”と言うのがベターなのです。

 

WiFi 6Eをもっと知りたい方はこちらもチェック >>

※2022年6月現在、日本では6GHzバンドの利用は許可されておらず、具体的な仕様は決定していません

TP-Link Editorial Group

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