デュアルバンドのWi-Fi 7ルーターにはどんなメリットがあるの?
最新のワイヤレス技術であるWi-Fi 7は、より高速・低遅延・高い信頼性の通信を実現し、VR・ゲーム・動画などの大容量ファイルを無線でやりとりする現代のニーズに応えます。
WiFi 7の目玉の一つは超高速な6GHz WiFiですが、TP-LinkのArcher GE230をはじめ各社から手頃な価格のデュアルバンドモデルも同時に販売されています。たとえばArcher BE450は6GHz Wi-Fiは非対応ですが、それでも両バンド合計で最大7.2Gbpsの速度に達します。
しかし、上位のWiFi 6ルーターでも同等の速度に達するため、次の疑問が浮かびます:速度がほぼ同じであれば、WiFi 6ルーターでもいいんじゃないか?
WiFi 7のメリット
これに答えるために、Wi-Fi 6ルーターと同等の場合でも、Wi-Fi 7が提供できる主な利点を解説いたします。MLOや4K-QAMといったWi-Fi 7特有の技術で、高速・低遅延なWi-Fi通信を実現します。
1. MLO(Multi-Link Operation):より速く・より安定し・低遅延
WiFi 7では「MLO(Multi-Link Operation)」という機能を導入しました、これまではスマートフォンやPCなどの端末は2.4GHzか5GHzのいずれかに接続していましたが、MLOに対応したWiFiでは2.4GHz・5GHz帯に同時接続しデータ伝送が可能となります。これはネットワーク接続に「2車線」を開放するようなもので、たくさんの端末がある環境や広いお家のような環境でもスムーズな動作を保証します。MLOにより、デバイスは混雑を避けてシームレスに帯域を切り替えることができ、遅延が減少し、接続がより安定します。
家庭やオフィスなど複数デバイスが接続される環境では、MLO技術がネットワーク効率を大幅に改善し、それぞれのデバイスに適切な帯域幅を割り当てます。
2. 4K-QAM:120%多くのデータを詰め込み、さらなる高速化
WiFi 7では変調技術がWiFi 6の1K-QAMから4K-QAMへと進化し、同じ時間内に送信できるデータ量が4倍に拡大しました。
これにより、アップロードやダウンロード速度の向上・高画質な動画のストリーミング・スムーズなクラウド同期などの待ち時間を減少できます。
3. Multi-RU:リソースを余すことなく活用
WiFi 6では、各ユーザーは割り当てられたリソースユニット(RU)でしかフレームの送受信ができず、スペクトルリソースの柔軟なスケジューリングが制限されていました。この問題を解決し効率をさらに高めるために、WiFi 7では単一ユーザーに複数のリソースユニットを割り当て、さらに結合して利用することが可能になりました。
これにより、各デバイスが必要な帯域幅を正確に取得でき、ネットワーク効率が最大化され、無駄なリソースが削減されます。ストリーミング・ダウンロード・ブラウジングなど、複数のデバイスが接続されてもスムーズな動作が保証されます。
デュアルバンドWi-Fi 7ルーター おすすめモデル
コストパフォーマンスよくWi-Fi 7を利用するならBE3600 デュアルバンドWi-Fi 7ゲーミングルーター「Archer GE230」やBE7200 デュアルバンドWi-Fi 7ルーター「Archer BE450」がおすすめです。
BE3600 デュアルバンドWi-Fi 7ゲーミングルーター「TP-Link Archer GE230」
デュアルバンドWi-Fi 7で最大3.6Gbpsの速度を誇るArcher GE230は、コストパフォーマンスに優れたゲーミングルーターです。各種IPv6 IPoEに対応し、ゲーム通信のブーストにも対応しているため、オンラインゲームがお好きな方はこの機種がおすすめです。
BE7200 デュアルバンドWi-Fi 7ルーター「TP-Link Archer BE450」
より高速な通信を求めるユーザー向けに、Archer BE450はデュアルバンドWi-Fi 7で最大7.2Gbpsの高速通信を可能にします。10GbEポートを搭載しているため10G回線をフルに利用でき、8Kストリーミングや大容量ファイル転送といった高帯域タスクにおいて優れた性能を発揮します。