Jun.2020
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WPA3-Personalに対応! 次世代 無線LANルーター Archer AX6000のファームウェアを更新

ティーピーリンクジャパンは6月3日(水)、弊社次世代無線LANルーター「Archer AX6000」のファームウェアを更新いたしました。更新に伴い、より堅牢なセキュリティを実現する「WPA3-Personal」に対応となりましたことをお知らせいたします。
WPA3 (Wi-Fi Protected Access 3)とは、Wi-Fi Allianceによって導入されたWi-Fiセキュリティ規格です。 WPA2を基盤に構築されており、WPA3-Personal(家庭用)とWPA3-Enterprise(ビジネス用)の2つのバージョンに分かれています。 WPA3-Personalの場合、WPA2-Personalの事前共有キー(PSK)認証を同等性同時認証(SAE)に置き換えることにより、認証強度の向上を実現します。

 

<WPA3-Personalの主な特徴>

オフライン辞書攻撃を防止

オフライン型辞書攻撃とは、WPA2の「4-way handshake」を標的とした攻撃で、システムのパスワードを解析するための手法の1つです。事前に準備されたすべての文字列(辞書に載っていそうな単語など)をAPを介さず試すことにより、パスワードを解読していきます。

WPA3-Personalでは、デバイス間でセキュアな鍵確立プロトコルである同等性同時認証(SAE)を活用することで、第三者によるパスワード推測からユーザーを守ります。

 

KRACK攻撃を防止

KRACK攻撃は、クライアントをだましてAPになりすまし、「4-way handshake 」を中断することで、暗号化キーを再インストールさせます。暗号化キーが再インストールされると、攻撃者はトラフィックを解読し機密情報を盗むことができます。

SAEはRFC 7664で定義されている「Dragonfly handshake」技術を使用することでWPA2の脆弱性であったKRACKを無効にします。

 

WPA3-Personal対応製品(2020.6.4現在)

Archer AX6000 (Wi-Fi6 無線LANルーター)https://www.tp-link.com/jp/home-networking/wifi-router/archer-ax6000/

Archer TX3000E (Wi-Fi6 無線LANアダプター)https://www.tp-link.com/jp/home-networking/adapter/archer-tx3000e/

※今後のファームウェア更新にて対応製品が追加・削除された場合は随時お知らせいたします。

 

 

Archer AX6000ファームウェア更新内容

変更点:
1. WPA3に対応しました
2. Tetherアプリ上でスマートコネクトの設定が可能になりました
3. QoSと保護者による制限が最適化されました
4. Wi-Fiの安定性が向上しました

修正したバグ:
1. Sambaパスでofficeファイルの編集ができない問題を修正しました
2. 特定の環境下でWAN側の接続が落ちる問題を修正しました
3. ルーターの再起動時に、まれにOpenVPNの設定が保持されない問題を修正しました
4. 一部インテル製ネットワークアダプターとの互換性を修正しました

Archer AX6000ファームウェア更新情報はこちら: https://www.tp-link.com/jp/support/download/archer-ax6000/#Firmware

 

TP-Linkセットアップ画面での更新状況